0823 教授を召喚

高校生のとき、頻繁に鏡を見てた。

毎授業の合間で、絶対に1回は確認する。

今考えたら、もはや癖だったな。

 

 

「いつも鏡見てるけど、何も変わってないし誰も見てないよ?笑」

 

デリカシー欠如クソ男子から冗談交じりに言われたとき、椅子でソイツの頭をかち割らなかった私は偉い。

 

「別に誰かのために鏡見てるわけじゃないんだけど?」

 

でも、こう答えるのが精一杯だった私をぶん殴りたい。もっと嫌味たっぷりに返せばよかった。

 

スネイプ教授なら、

 

「どうして"誰かのために"という理由が必要なのだね?君の行動は全て他人のためなのか?我輩が見たところ君は、"誰かのために"と言えるような容姿をしていないように思えるが...」

 

って返すんだろうな。

 

可愛い自分を維持することは、「誰かに見て欲しいから」じゃない。

自分がそう在りたいから。

私の通っていた高校には、それを理解していない男子があまりにも多すぎて本当に本当に呆れる。

 

女の子が可愛くあろうとする理由は、絶対に俺ら(男)だ。という自信が凄まじかった。

モテたいから鏡を見てるんだ、モテたいから髪型を変えたんだ、モテたいからスカートを短くしているんだ...etc

 

私の中のスネイプ教授 「そこまでして貴様らにモテたところでどうする。我輩は貴様らに好かれたとて嬉しくない。不愉快だ。アバダケダブラ」

 

文句言ったら性格悪い認定される、多分。

(どっちがだよ)

 

(ああ、こういう人達が女を締め付けていくんだな)と、高校生ながら、ぼんやりと思った。

 

俺らは選ぶ側でお前らは選ばれる側!というアホ思想も強かった。

 

もちろん、男子が全員こんなバカげた考えを持っていたわけじゃないのは分かる。

 

でも、どうしてジャッジする側だと信じてやまないのか。超絶ポジティブ思考じゃん。

 

私は何か言われたとき、100倍返しの悪口を展開出来るけど、本当に傷ついて泣き寝入りしてしまう女の子もいるんだろうな。

 

私もそうだった。

スネイプ教授を召喚出来るようになるまでは。

私が黒い外套をはためかせて行くからみんないつでも呼べよ。

0821 旋律の優先

Kiss me out on the bearded barley
Nightly, beside the green, green grass
Swing, swing, swing the spinning step
You wear those shoes
and I will wear that dress

 


Sixpence None The Richer - Kiss Me (Official HQ)

 

英語なので歌詞の意味は分からず、メロディに惚れたのが中学生の私。

 

当時読んでいたネット小説の中にでてきた、Sixpence None the Richerの"Kiss Me"。思わぬところに歌との出会いは転がっているものだ。

この歌を知ってから、テレビ番組のBGMに、ときどき使われている事に気付いた。

 

「キスして 大麦畑から抜け出して
夜には 深緑の芝生のそばで
ゆらゆらとワルツのステップを踏むの
貴方はあの靴をはいて
私はあのドレスに身を包む」

 

中学生の私にはまだ早かったかもしれない歌詞。

早いからこそ、ロマンチックさに酔いしれることが出来たのかも。

 

 

 

 

私は、お店のBGMや番組のBGMとか、気になった洋楽はとことん調べてしまう。

気になった曲のメロディをずっと覚えていて、3年越しぐらいに探し当てたこともある。かろうじて聞き取れた英単語を羅列して検索してみたり、音階で検索してみたり、曲を探し当てるためなら涙ぐましい努力をする。

 

ティックトックでチラッと流れていたロシア語の曲をどうにかこうにか見つけたこともある。ちなみに、いまだに歌詞の内容は理解できていない。

男性目線か女性目線か、恋愛の曲かそうでないのか。

自分がどんな内容の曲を聴いているのかわかっていない。

 

 

そうして辿り着く曲は、言わずもがなメロディが好きな曲だ。なぜなら、初めて聞いた時は英語の歌詞の意味が分からないから。

Googleの検索欄が怖いことになるまで調べあげる。

 

 

メロディに対する執念、下手な怨霊よりもある。

 

 

0819 水曜日は定休日とさせていただきます

前日から調べて、張り切って向かったお店が定休日でウケた。

そんなことある!?と爆笑しながら近くの違うカフェでランチをした。

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真横に蔦屋書店があるので当たり前のように入って散策。

私は本屋が好きだけど、蔦屋書店は本屋のカテゴリではない別の”好き”がある。

いろんな本が所狭しと並んでいて、ぎゅうぎゅうになっている感じ。

ブックオフとはまるで違うオシャレな”ぎゅうぎゅう”がある。

 

いろんな人の創った、いろんな内容が詰まっていると思うと、一生かけてすべて読み倒したくなる。それと同時に、一生かけたとしても、この半分も読めないんだろうなということに「虚」を感じる。

人の脳内で作り上げられた物語、ノウハウ、世界に一つの写真。

最近、本は無限であり有限であると思う。

 

出版社の説明会で、「最近では、紙にこだわらずに発信している」という旨の企業方針を耳にした。

私が著者だったら紙にこだわりたい。

自分が生きた、考えた証がモノとして残るなんて、これほどまでに素敵なことはない。

しかし今では、ネット書籍やWEB漫画など、端末一つで気軽にみられるようになっている。ありがたくもあり、迷惑でもある。

私はいつか本を出したいと考えているが、その時にはもう誰も手に取ってくれないかもしれない。

 

私は全ての女の子に向けて、一種のお守りのような本を書きたい。

この本と出会えたから私は生きていける、そう思ってほしい。

みんなに伝えたいことがある!という目的で本を出版するのはもう古いのかもしれない。絶対、SNSで書き込んだほうが早いから。

 

 

 

それでも、細くて薄い、お守りを書きたい。

通学・通勤カバンに毎日入れていても邪魔にならないような。

0814 幻想即興曲

「ワクワクしないぐらい、銀座に来ることが当たり前になる」

今日新しく私の夢リストに追加された。

それはそれで寂しい気もするが。

高いビル、でっかいPradaのお店、白い道。

「おとなの街!」というバカ丸出しの感想が何度来ても頭に浮かぶ。

これじゃ一生、渋谷どまりである。(渋谷に謝れ)

 

今日は、いろんな意味でいちばん可愛いと思っている子と出かけた。

顔やスタイルだけじゃない、本人の醸し出す何かが「カワイイ」にあふれている。

 

喫茶店をハシゴしよう!という目的のもと、

最初に向かったのは、「トリコロール 本店」

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(友達のド可愛い服装、これで地元を歩いたら浮いたらしい。)

コロナのせいで回転ドアが開きっぱなしで固定されており、少しざんねん。

2階に案内され、大きな本棚の前にある席に座る。

アイスカフェオレを頼むと、店員さんが目の前で淹れてくれた。

 

コーヒーとミルクの割合を聞かれたので、すかさず「ミルク多めで」という。


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普段なら、必ずと言っていいほどアイスティーしか飲まない。

でも今日はどうしてもカフェオレが飲みたかった。

 

 

2つ目に向かった喫茶店は、「カフェ・ド・ルトン」

地下2階にある喫茶店で、街の喧騒から切り離された静かな場所。

ここではアイスティーとワッフルを頼んだ。

アイスティーは、ほのかにフルーティー。ワッフルは、ホカホカで素朴な味。

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大きな声でのおしゃべりが禁止されている店内では、静かにゆっくり、この空間を楽しんだ。

この間までガヤガヤしたファミレスが好きな高校生だったのに。

自分でも知らないうちに成長していたらしい。

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いつか夢で見たようなアンティーク家具が立ち並ぶ。座ってボーっとするだけで、満たされた気持ちになる。

例えるならば、幻想即興曲の13から24小節目。

 

 

店を出て地上に戻る。

太陽に肌を焼かれ、白い道に反射した陽射しの眩しさに目を細めた。

 

 

ふと何かに気づき、弾かれたように引き返す。

 

今しがた喫茶店だったそこは、テナント募集の張り紙が貼られていて、もぬけの殻だった。

 

 

 

 

 

 

 

なんて嘘です。