「ワクワクしないぐらい、銀座に来ることが当たり前になる」
今日新しく私の夢リストに追加された。
それはそれで寂しい気もするが。
高いビル、でっかいPradaのお店、白い道。
「おとなの街!」というバカ丸出しの感想が何度来ても頭に浮かぶ。
これじゃ一生、渋谷どまりである。(渋谷に謝れ)
今日は、いろんな意味でいちばん可愛いと思っている子と出かけた。
顔やスタイルだけじゃない、本人の醸し出す何かが「カワイイ」にあふれている。
喫茶店をハシゴしよう!という目的のもと、
最初に向かったのは、「トリコロール 本店」。
(友達のド可愛い服装、これで地元を歩いたら浮いたらしい。)
コロナのせいで回転ドアが開きっぱなしで固定されており、少しざんねん。
2階に案内され、大きな本棚の前にある席に座る。
アイスカフェオレを頼むと、店員さんが目の前で淹れてくれた。
コーヒーとミルクの割合を聞かれたので、すかさず「ミルク多めで」という。
普段なら、必ずと言っていいほどアイスティーしか飲まない。
でも今日はどうしてもカフェオレが飲みたかった。
2つ目に向かった喫茶店は、「カフェ・ド・ルトン」。
地下2階にある喫茶店で、街の喧騒から切り離された静かな場所。
ここではアイスティーとワッフルを頼んだ。
アイスティーは、ほのかにフルーティー。ワッフルは、ホカホカで素朴な味。
大きな声でのおしゃべりが禁止されている店内では、静かにゆっくり、この空間を楽しんだ。
この間までガヤガヤしたファミレスが好きな高校生だったのに。
自分でも知らないうちに成長していたらしい。
いつか夢で見たようなアンティーク家具が立ち並ぶ。座ってボーっとするだけで、満たされた気持ちになる。
例えるならば、幻想即興曲の13から24小節目。
店を出て地上に戻る。
太陽に肌を焼かれ、白い道に反射した陽射しの眩しさに目を細めた。
ふと何かに気づき、弾かれたように引き返す。
今しがた喫茶店だったそこは、テナント募集の張り紙が貼られていて、もぬけの殻だった。
なんて嘘です。